お供えに関するQ&A

Q おりんの意味って?必要なの?

Q おりんの意味って?必要なの?

A おりんは、お仏壇の中に揃える最低限の三具足(香炉、花立、火立)には入って来ませんが、おりんには以下の様な大切な役割があります。

 

・澄んだ音色によって供養する人々の邪気を払ってくれる

 

・供養や祈りの心をその音に乗せて仏様や故人の方へ届けてくれる

 

・読経でリズムや音程を合わせやすくする意味があります。(ドレミのレの音階になっていることが多いそうですよ。)

 

ということで、基本的には読経の際にだけ鳴らせば良いというのが本来の意味ですが、近年では普段お線香をあげた後に「これからお参りします」という気持ちをこめておりんを鳴らし、手を合わせる事が多い様です。

 

今はモダン仏具も増えて、オシャレなおりんも沢山出回っていますね。音色も様々です。気持ちを乗せる音色を選んでみて下さいね。

 

鳴らし方は、親指と人差し指でリン棒を優しく持ち、外側か内側から優しく鳴らすという具合です。真上から淵を叩いてしまうと良い音色が響かず、また破損の原因にもなるので気を付けて下さいね。

 

鳴らす回数は宗派により違いがありますが、1〜3回鳴らすことが多いです。お参りの際は確認が必要ですね。

 

お手入れ方法は、柔らかい布で拭き取り、それだけでは取れない場合、素材により専用クリーナーを仏具店にてお求めになって下さい。

研磨剤はものによっては剥げてしまう事もありますのでお気をつけ下さいね。

 

手の塩分等が良くないので普段から触る際には気をつけましょう。

 

どうしても汚れが落ちず買い替える場合は、魂の宿った仏具ではないので素材に応じて自治体にて処分で問題ありません。

 

おりんも地域、宗派により考え方が違うので新しく購入する際には菩提寺のある方は確認されて下さいね。

Q 遺影にルールってあるの?

Q 遺影にルールってあるの?

A 以前は遺影というと黒い枠で白黒写真のものでしたが、近年ではカラー写真に合わせてパステルカラーや木目、アルミ製など明るいイメージのものが増えて来ましたね。また、加工して背景色を明るいものに変えたり、自由度が増しています。

そこで、遺影の写真を選ぶ際の注意点を記しますね。

・その人らしい表情のもの

・ピントが合っているもの

・解像度の粗くないもの(A4か四ツ切サイズ位までの引き伸ばしに耐える200万画素以上が望ましい)

・カメラ目線のもの

・出来れば1〜5年以内の写真

 

生前に写真館で撮影しておく方もいらっしゃいますが、そうでない場合はご遺族様が故人の方らしいと思われるお写真を選ばれると良いですね。笑顔のお写真も「ああ、今もこんな笑顔でいてくれるのかな」と想像出来て素敵です。

 

また、葬儀後の遺影の取扱いについて書いてみますね。

 

葬儀後には仏壇の横か仏間があればそちらに飾りますが、最近では仏間がないご家庭も多いので、仏壇の横などよく見える場所に飾るのが良いとされています。向きは特に決まりはありません。

遺影のサイズを小さくして飾ったり、データ化してスマホの中に保管して眺めるなど、時代に合わせた方法をとるのも良いとされています。

 

飾る時期は以下大まかな宗教ごとの日数です。

・仏式⇒死後49日目まで

・神道⇒死後50日目まで

・キリスト教⇒カトリックは追悼ミサ迄

/プロテスタントは召天記念日の記念式まで

 

その後もし遺影をデータ化等した後に処分される場合は、お塩でお清めをして白い布でくるみ自治体のゴミに出して大丈夫です。遺影は宗教的な意味合いは無いからなのですが、気が引ける方はお焚き上げをお願いしても良いかもしれません。

 

小さなフォトにして、自然と目に入る場所にメモリアルコーナーを作って飾るのも素敵ですね✨

 

ちなみに、仏式の仏壇の場合は仏壇の中に故人の方のお写真を飾るのは御本尊様が隠れてしまう為タブーとされています。また飾る位置は、仏式の仏壇の上や真正面に飾ると、見下ろしたり背を向けたりすることにもなるので避けます。仏壇の横やそういった位置をずらして飾って下さいね。

 

故人様をよりリアリティを持って思いだすことの出来る遺影。大切に飾って想い出をそっと語るひとときにしたいですね。

Q お菓子のお供えの仕方って?

Q お菓子のお供えの仕方って?

A 地域・宗派にもよりますが、ご自宅でお供えする場合、特に決まりはなく故人様のお好きだったお菓子で良いとされています。和菓子・洋菓子問わずお供えして頂けます。

贈り物では、あまり匂いのきついものや賞味期限の早いもの、冷蔵保管の物は避けた方が良いですが、ご自宅では足の早い生菓子等は

お供えして手を合わせた後は下げて構いません。その後は故人様からお恵み頂いたものとして感謝して召し上がって下さいね。

また、お供えする場所はお仏壇の中段とされていますが、大きなお供え物はお仏壇の前の供物台にお供えしましょう。

高杯等の器が無い場合は懐紙を角をずらして三角に折りその上にお供えすれば大丈夫です。

また個包装のものは開封せずにそのままお供えして大丈夫です。

最近では香りのするお菓子の形をしたオブジェ等も市販されておりますが、なるほど香りを召し上がって頂けるというわけですね。

ちなみに墓前にお供えした後は、カラス等の被害や衛生上の事も考えてその場で頂くか、持ち帰る等、お供えしたままにはしない方が良い場合が多いようです。

Q お線香は何故必要?

Q お線香は何故必要?

A  こちらも地域・宗派によるのですが、仏様・故人の方はお線香の「香り」を食べ物としてお受け取りになると言われています。またその香りでお供えする人の心や身体を清めるという意味合いも。そしてその香りや煙がお供えする側の気持ちと共に天にのぼり、現世と繋ぐ役目をするとも言われています。

そんな意味のあるお線香ですが、最近ではLEDのお線香など火災のリスクに注目したグッズも売られていますね。個人的には特に宗派等で決まりが無ければ

自由に故人の方の好きだった香り等をお供えして、想いを伝えるひとときとするのも素敵な事だと思っています。先日も仏具店でキンモクセイやバラ、桜等の素敵な香りのお線香を見かけました。お供えのひとときが安らぎの時になることも大切な要素ですよね😊

Q お仏壇を設置する場所はどこがいいの?

Q お仏壇を設置する場所はどこがいいの?

A 地域や宗派により東西南北に関して等様々な説がある場合がありますが、特に定まっていないのであれば、以下がポイントになります。

・落ち着いて祈れる場所

・落下の危険の無い場所

・仏壇の材料が傷まない様に直射日光と湿気を避ける

・神棚と対象に設置してしまうとどちらかに向いている時にはどちらかへ背を向けてしまうので避ける

・同じく神棚の上下に設置すると、どちらに向いているのかわならなくなるので避ける

 

ちなみに私は家族が集まり寛ぐリビングに設置したので、いつも側に感じられて安心感があります(*^^*)

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