A おりんは、お仏壇の中に揃える最低限の三具足(香炉、花立、火立)には入って来ませんが、おりんには以下の様な大切な役割があります。
・澄んだ音色によって供養する人々の邪気を払ってくれる
・供養や祈りの心をその音に乗せて仏様や故人の方へ届けてくれる
・読経でリズムや音程を合わせやすくする意味があります。(ドレミのレの音階になっていることが多いそうですよ。)
ということで、基本的には読経の際にだけ鳴らせば良いというのが本来の意味ですが、近年では普段お線香をあげた後に「これからお参りします」という気持ちをこめておりんを鳴らし、手を合わせる事が多い様です。
今はモダン仏具も増えて、オシャレなおりんも沢山出回っていますね。音色も様々です。気持ちを乗せる音色を選んでみて下さいね。
鳴らし方は、親指と人差し指でリン棒を優しく持ち、外側か内側から優しく鳴らすという具合です。真上から淵を叩いてしまうと良い音色が響かず、また破損の原因にもなるので気を付けて下さいね。
鳴らす回数は宗派により違いがありますが、1〜3回鳴らすことが多いです。お参りの際は確認が必要ですね。
お手入れ方法は、柔らかい布で拭き取り、それだけでは取れない場合、素材により専用クリーナーを仏具店にてお求めになって下さい。
研磨剤はものによっては剥げてしまう事もありますのでお気をつけ下さいね。
手の塩分等が良くないので普段から触る際には気をつけましょう。
どうしても汚れが落ちず買い替える場合は、魂の宿った仏具ではないので素材に応じて自治体にて処分で問題ありません。
おりんも地域、宗派により考え方が違うので新しく購入する際には菩提寺のある方は確認されて下さいね。